相続とは何か

相続とは何か、考えてみると結構難しいお話です。

実務的に言うと、お亡くなりになった方の財産を、相続人に移す行為です。

不動産・預貯金・有価証券・車・宝飾品など、お亡くなりになった方が持っていた財産を、相続人に移してゆく手続。

誰が何をどれだけ受け取るかは、遺言書がなければ、相続人全員の話し合いで決まります。

話し合いがまとまるなら、例えどんな分け方にしても自由です。

法定相続分を気にされる方も多いですが、法定相続分は「あくまで目安」と考えた方が現実的です(無理やり法定相続分通りに分けようとすると、不動産や財産が共有状態になってしまい、将来的に困った事態になる可能性が高いです)

ですが、もっと根本的な話をすると、相続とは文字通り「相(すがた)」を「続(つづける)」というお話になります。

お亡くなりになった方の生き方や考え方「相」を、それ以後も続けて行く「続」という意味合いです。

もちろん、人によって向き不向きはあり、相を続けると言っても現実的でないことも多いです

お亡くなりになった方が専業農家で、相続人が東京で働くサラリーマンであれば、農家を続けることはできないですし、そうするべきではないケースの方が多いと思います(仕事辞めて全く経験のない農家を継ぐのは、相続というより、ただのギャンブルだと思います)

個人には向き不向き・置かれた立場・状況・環境があり、それは最大限尊重されるべきです。

相続人がそれぞれ無理のない形で、平和的に話し合って、皆にとって幸せな形で「相」を「続ける」ことができるれば、それが最も良い形だと思います。

投稿者プロフィール

古川 久晃
古川 久晃
1991年12月25日生まれ:2009年に行政書士試験合格
広島生まれの広島育ち:特技・珈琲の焙煎
趣味:チェス・広島チェスサークル代表